朝びらき丸東の海へ
「朝びらき丸東の海へ」C.S.ルイス
ナルニア国物語の第3作(映画風に言えば第3章)。第1、2作と登場したエドマンドとルーシィが、憎たらしい従兄弟のユースチフと一緒に、絵の中に入っていくと、そこはナルニア国のある世界。第2作で登場したカスピアン王子と共に、行方不明のナルニア国の住人を捜す旅にでるというストーリー。
とある事件が発生する後半までの間、とにかくユースチフが憎たらしくてしょうがない。ハリポタではダドリーに相当する憎まれキャラだ。
人捜しの旅の筈が、肝心の人よりもアスランの国探しに途中から替わってしまったような印象を受けた。
次々と登場する奇妙な島、生き物、想像力をかき立てられる。ただ、子どもに理解できないような文の言い回し(「かの地」「それがしは」「いさおし」が、ちょくちょく出てくるのが気になった。おそらく原作の雰囲気を出したのかな。
ゲド戦記の1作目「影とのたたかい」と比較しながら読むと、面白いかも。